こんにちは、ポンです。
現在、2人の子どもを育てるパパであり、家庭の将来を考えて保険の見直しをしています。
せっかくなので、自分の場合にどれくらいの保障額が必要なのか、具体的な数値でシミュレーションし、
その根拠を整理しました。
同じように「保険を見直そうかな」と考えている方にも参考になるよう、私の事例をもとにまとめます。
■ 1. 入院・手術で実際にかかる医療費はいくら?
▼ 入院にかかる平均費用(統計ベース)
厚生労働省の調査によると、入院時の自己負担額(3割負担)は次の通りです。
- 1日あたり:約20,700円
- 平均入院費用(手術含む):約198,000円
▼ 私が参考にした手術費用の一例
手術内容 | 入院日数 | 自己負担額(目安) |
---|---|---|
骨折手術(22日入院) | 22日 | 約202,831円 |
胃がん手術(15日入院) | 15日 | 約309,620円 |
くも膜下出血の治療 | 不明 | 約289,100円 |
これらはすべて**健康保険適用後(3割負担)**の金額です。
■ 2. 高額療養費制度でどこまでカバーできる?
医療費が高額でも、高額療養費制度である程度カバーできます。
医療費が100万円かかったとして、私のケースで計算してみると…
- 医療費総額:100万円
- 自己負担(3割):30万円
- 年収約400万円 →高額医療費制度で 上限額:87,430円
項目 | 金額 |
---|---|
自己負担総額 | 300,000円 |
高額療養費上限 | ▲87,430円 |
払い戻し額 | 212,570円 |
実質負担 | 87,430円(+実費) |
これで終わりと思いきや、実費という部分を見落としがちです
■ 3. 制度ではカバーされない“実費”もある
私は「制度があるから安心」と思っていましたが、実費負担が意外と大きいことに気づきました。
- 差額ベッド代(個室):1日15,000円(やや高めの設定)
- 食事代:1,380円/日
- 日用品、家族の宿泊・交通費なども追加で必要
▼ 10日間の入院でかかる実費例
項目 | 金額 |
---|---|
差額ベッド代(10日) | 150,000円 |
食事代(10日) | 13,800円 |
合計 | 約163,800円 |
■ 4. 現在加入している医療保険の内容
私は現在「住友生命 ドクターGO」に加入しています。内容は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
入院給付金 | 5,000円/日(最大60日) |
がん入院 | 5,000円/日(日数無制限) |
入院一時金 | 10万円/回(60日ごと) |
手術給付 | 入院中:5万円~20万円/回 外来・放射線治療:2.5万円~5万円 |
骨折・顔のケガ手術 | 5万円~50万円 |
災害時の高度障害 | 400万円 |
▼ 実際に補償を受けたと仮定すると…
例:10日間の入院+手術ありの場合
- 入院:5,000円 × 10日 = 50,000円
- 入院一時金:100,000円
- 手術給付金:50,000円(仮に開頭・胸部など)
→ 合計:約20万円の支給
自己負担+実費の合計:約25万円前後
→ この条件だと約5万円不足。ただし差額ベッド代を抑えれば、ほぼカバーできる場合もあります。
私はこの約5万円の不足分について、実費を補えるように保険の補償額を上げる方法も考えましたが、別の方向性も検討しています。
それは、現在の保険内容を見直して保険料を下げ、その分を“もしもの時のための貯え”として積み立てるという方法です。
こうすれば、保険に頼りすぎず、自分で自由に使える備えを増やすことができ、長期的な家計の安定にもつながります。
■ 5. 保険料と更新スケジュールも確認
この保険は10年ごとに保険料が上がるタイプです。
年齢 | 保険料(月) |
---|---|
32歳~42歳 | 3,075円 |
42歳~52歳 | 4,175円 |
52歳~62歳 | 6,910円 |
62歳~72歳 | 11,704円 |
72歳~82歳 | 15,810円 |
32歳から82歳までの総支払額は約500万円になります。
保険料が上がっていく仕組みなので、「いつまで続けるのか?」も含めて検討が必要だと感じました。
特に老後は収入が減る時期でもあるため、保険料負担が生活費を圧迫しないか、長期的な総額を見た上で判断することが大切です。
▼ 参考 自分目線で考えた「必要保障額」
ライフスタイル | 最低限の保障額 | 月額保険料の目安 |
---|---|---|
独身・貯金少なめ | 日額5,000円+手術給付 | 約2,000円 |
子育て中(私と同じ) | 日額10,000円 or 一時金型+手術給付 | 約3,000〜4,000円 |
貯金300万円以上 | 最低限(日額3,000円) | 約1,500円 |
■ 6. 実際に計算してみた
例:10日間の入院+手術ありの場合
- 入院:5,000円 × 10日 = 50,000円
- 入院一時金:100,000円
- 手術給付金:50,000円(仮に開頭・胸部など)
→ 合計:約20万円の支給
自己負担+実費の合計:約25万円前後
→ この条件だと約5万円不足。ただし差額ベッド代を抑えれば、ほぼカバーできる場合もあります。
■ まとめ:保障額は現状維持で、将来リスクに備える
今回のシミュレーションでは、加入中の保険は現状の入院+手術ケースでほぼ不足なくカバーできることが
分かりました。
差額ベッド代を抑えれば、不足分もほぼゼロになります。
しかし、だからといって補償額を減らすのはリスクがあります。
- 入院が長期化する可能性
- 医療技術や先進医療の進歩による費用増加
- 物価上昇による入院実費(食費・差額ベッド代)の値上げ
こうした将来の医療費リスクを考えると、
私の場合、保障額は据え置きにしておくのが安心だと思いました。
そのうえで、保険料を見直して負担を抑え、浮いた分は「もしもの時の貯蓄」や資産形成に回すことで、
保障と資産の両面から備えることができます。
■ 同じように保険を見直したい方へ
私自身、数字を出してシミュレーションしてみることで、「本当に必要な保障額」がはっきりしました。
ただ、保険の種類やプランは多く、自分一人で比較するのは時間も手間もかかります。
最近は、複数の保険を一括で比較できるサービスや、FP(ファイナンシャルプランナー)に無料で相談できるサービスが増えています。
私も見直しの際にこうしたサービスを活用しましたが、短時間で選択肢を絞れたので非常に効率的でした。

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